「クロスバイクとシティバイク(ママチャリ)の徹底比較検証(フレーム編)」

クロスバイクは、ロードバイクとシティバイク(以降ママチャリ)の中間に位置して、ロードバイクに比べるとスピードはでませんが、乗りやすく、初めてクロスバイクに乗った方でも30分ほど乗っていれば乗り慣れる、一つ一つの部品が効率よく力が伝わる「高性能のスポーツバイク」です。
 

クロスバイク写真
 

一方、ママチャリは、安価でそこそこ丈夫ですが、車体が重く、一つ一つの部品の力効率も悪く、スピードがでません。

しかし、汎用性があり、世界中どこにでもあり、乗りやすく誰でも乗れます。
 

ママチャリ写真
 

以前にもクロスバイクとママチャリとの比較をしてみましたが、ロードバイクとママチャリの中間に位置する『クロスバイク』と『ママチャリ』は、見た目でも性能でも違うので、今回は、「実際に何が違うのか?」各部位ごとに徹底比較検証してみたいと思います。

クロスバイクのフレーム

自転車のフレームの素材にはいろいろなものがあります。

鉄合金系のクロモリ、ハイテン、アルミ合金系のジュラルミン、マグネシウム、スカンジウム、樹脂系のカーボン、天然素材の竹や木などです。

クロスバイクは、価格にもよりますが、一般的なものは、アルミ合金系が中心になり、その他に鉄合金系のクロモリ、高価格のハイスペックなクロスバイクでは樹脂系のカーボンなどが中心になります。

クロスバイクは、軽快にサイクリングするのが主な使用目的なので、フレームは細く、その分車体が軽量でスピードがでます。
 

クロスバイクフレーム画像
 

アルミは、安価で軽量、そこそこ丈夫で、硬く、錆びません。

ただし、カーボンのようにしならなので、強い力が加わると、変形したり折れたりしてしまいます。

当然、カーボンと比べると、金属の中では軽量ですが、金属なので重く、衝撃も吸収しにくく、振動吸収力が小さく、乗り心地が悪くなります。

クロモリはクロムモリブデン鋼の略で、鉄鋼です。

鉄鋼なので、丈夫で曲がって衝撃を吸収して、振動吸収力も良く、折れにくいですが、重くて錆びます。

自転車としては、車体が重くなるので、その分スピードがでず、クロスバイクの「風を切って、爽快にサイクリングする」という目的を達成し難くなってしまいます。

その点、カーボンは、炭素繊維で金属ではないので、軽くて金属以上に丈夫で、錆びません。
 

カーボンフレーム画像
 

カーボンは、金属よりも丈夫なので、たとえフレームの太さがアルミのフレームの太さと同じだったとしても、カーボン製のクロスバイクの方が、強度も振動吸収力も上です。

しかし、カーボンはゴルフクラブやビリヤードのキュー(球をつく棒)などで使われるように、軽くて、しなって、丈夫なハイスペックな素材ですが、その分、高価になります。

カーボンのフレームのクロスバイクは、十万円以上になってしまいます。

クロスバイクは、舗装された道路や車道を、軽快に走行することが目的なので、丈夫さよりも、カーボンのハイスペックな強度を利用して、その分フレームを細くして、車体を軽くしたほうが、よりスピードをだせるようになります。

クロスバイクは、カーボンやアルミのフレームなら車体が軽く、女性でも簡単に持ち上げられる位、扱いやすく、スピードがでて軽快に走行できます。

ママチャリのフレーム

一方、一般的なママチャリのフレームは、ハイテンションスチールが用いられます。

ママチャリでも、高いものですと、クロモリやアルミが用いられます。

ハイテンションスチールのママチャリは、薄く錆びやすく、錆びれば一気に強度が下がります。

高価なクロモリなら、多少錆びても強度がそれほど落ちません。

アルミなら錆びにくく硬くて軽量ですが、3万円以上とママチャリにしては、高価になります。

このように、アルミフレームは、クロスバイクなら、安価でそこそこの性能のフレーム扱いですが、ママチャリなら、高価で高品質のフレーム扱いになります、面白いですね。

また、自転車の中心となる、サドルからハンドルに伸びるフレームの太さが、ママチャリの方がクロスバイクより5㎜細いのですが、ママチャリはクロスバイクと違い、フレームが平行にほとんど同じ位置に並んでいるので、丈夫です。
 

ママチャリフレーム画像