「クロスバイクとマウンテンバイクの比較(フレーム編)」
今日も、クロスバイクとマウンテンバイクについて比較してみたいと思います。
クロスバイクは、多様性があり、一つ一つの部品が効率よく力が伝わる「高性能のスポーツバイク」なので、スピードがでて、見た目もいいので、乗ってみると風をきるように、爽快にサイクリングできます。
一方、マウンテンバイクは、タイヤが太く厚く、パンクにも強く、めったにパンクしません。
マウンテンバイクは、丈夫で障害物に強い分、車体が重く、タイヤの摩擦も大きいので、ギアを最速にしてもあまりスピードがでません。
マウンテンバイクは、サイクリングにあまり向かない自転車で、マウンテンバイクという名前だけあって、登山や悪路の移動に向いています。
以下に、対象的な2つの自転車、クロスバイクとマウンテンバイクの違いについて、各部位毎に比較検証していきたいと思います。
フレーム
自転車のフレームの素材にはいろいろなものがあります。
鉄合金系のクロモリ、ハイテン、アルミ合金系のジュラルミン、マグネシウム、スカンジウム、樹脂系のカーボン、天然素材の竹や木などです。
マウンテンバイクには、鉄合金系かアルミ合金系、樹脂系が中心になります。
マウンテンバイクは、山や渓谷などの舗装されていない悪路でも走れるように、一本一本のフレームが太くて丈夫です。
マウンテンバイクは、山や渓谷の舗装されていない坂道などの悪路を、飛び降りたり、上ったりします。
そのため、フレームの強度や衝撃吸収力が弱いと、衝撃に負けて、走行中にフレームが折れてしまうことがあります。
入門用のマウンテンバイクでさえ、中心のフレームのパイプは、直径50㎜あり、サドルとハンドルを結ぶフレームは、断面図が円形のパイプではなく三角形のパイプになります。
しかし、入門用のマウンテンバイクでは、舗装されていない山や渓谷の急斜面をおりるとフレームが折れてしまうことがあるので、マウンテンバイクのフレームに、このシールが貼ってあったら、舗装された山や渓谷の坂なら大丈夫ですが、舗装されていない山や渓谷の急斜面で使用するのは止めましょう。
一方、クロスバイクは、価格にもよりますが、一般的なものは、アルミ合金系が中心になり、その他に鉄合金系のクロモリ、高価格のハイスペックなクロスバイクでは樹脂系のカーボンなどが中心になります。
クロスバイクは、軽快にサイクリングするのが主な使用目的なので、フレームは細く、その分車体が軽量でスピードがでます。
アルミは、安価で軽量、そこそこ丈夫で、硬く、錆びません。
ただし、カーボンのようにしならなので、強い力が加わると、変形したり折れたりしてしまいます。
当然、カーボンと比べると、金属の中では軽量ですが、金属なので重く、衝撃も吸収しにくく、振動吸収力が小さく、乗り心地が悪くなります。
クロモリはクロムモリブデン鋼の略で、鉄鋼です。
鉄鋼なので、丈夫で曲がって衝撃を吸収して、振動吸収力も良く、折れにくいですが、重くて錆びます。
自転車としては、車体が重くなるので、その分スピードがでず、クロスバイクの「風を切って、爽快にサイクリングする」という目的を達成し難くなってしまいます。
その点、カーボンは、炭素繊維で金属ではないので、軽くて金属以上に丈夫で、錆びません。
カーボンは、金属よりも丈夫なので、たとえフレームの太さがアルミのフレームの太さと同じだったとしても、カーボン製のクロスバイクの方が、強度も振動吸収力も上です。
しかし、カーボンはゴルフクラブやビリヤードのキュー(球をつく棒)などで使われるように、軽くて、しなって、丈夫なハイスペックな素材ですが、その分、高価になります。
カーボンのフレームのクロスバイクは、十万円以上になってしまいます。
クロスバイクは、舗装された道路や車道を、軽快に走行することが目的なので、丈夫さよりも、カーボンのハイスペックな強度を利用して、その分フレームを細くして、車体を軽くしたほうが、よりスピードをだせるようになります。
クロスバイクは、カーボンやアルミのフレームなら車体が軽く、女性でも簡単に持ち上げられる位、扱いやすく、スピードがでて軽快に走行できます。