「クロスバイクとシティバイク(ママチャリ)の徹底比較検証(多様性編)」
クロスバイクは、ロードバイクとシティバイク(以降ママチャリ)の中間に位置して、ロードバイクに比べるとスピードはでませんが、乗りやすく、初めてクロスバイクに乗った方でも30分ほど乗っていれば乗り慣れる、一つ一つの部品が効率よく力が伝わる「高性能のスポーツバイク」です。
一方、ママチャリは、安価でそこそこ丈夫ですが、車体が重く、一つ一つの部品の力効率も悪く、スピードがでません。
しかし、汎用性があり、世界中どこにでもあり、乗りやすく誰でも乗れます。
以前にもクロスバイクとママチャリとの比較をしてみましたが、ロードバイクとママチャリの中間に位置する『クロスバイク』と『ママチャリ』は、見た目でも性能でも違うので、今回は、「実際に何が違うのか?」各部位ごとに徹底比較検証してみたいと思います。
クロスバイクの多様性
クロスバイクは多様性があり、種類が豊富で、ロードバイクよりの「スピード重視で乗りやすさ軽視」や、ママチャリよりの「乗りやすさ重視でスピード軽視」などもあるので、「何を重視するか?」を自分で決めてから、クロスバイクを選んだほうが良いでしょう。
ロードバイクよりの「スピード重視で乗りやすさ軽視」のクロスバイクならば、車道を疾走るのに適していて、僅かな力でスピードがでるので、ギアをトップにすれば、サイクリング時に、風を切る爽快感を味わえます(上記クロスバイク写真)。
シティバイクよりの「乗りやすさ重視でスピード軽視」のクロスバイクならば、車輪などの車体に、衝撃を吸収する部品が組み込まれていて、段差を乗り上げても衝撃を吸収するので、歩道の段差は気にならず、ママチャリに近い乗り心地です。
「泥跳ね防止」の部品や「カゴ」、「チェーンのガードレール」などの機能性重視の部品もついているので、服が巻き込まれることもなく、安全性が高いです。
しかし、その分、前者に比べ、車体が重くスピードがでません。
クロスバイクは、ママチャリに近いものやロードバイクに近いもの、マウンテンバイクに近いものなど、目的に合わせて選べる多様性があります。
ママチャリの多様性
一方、ママチャリは、多様性がなく、逆に汎用性があります。
ママチャリは、どれも舗装された道路や多少の悪路を、そこそこのスピードをキープして、街中や山道を走ることに重点を置いていて、「汎用性を重視し、誰でも乗れて、たとえ車体が重くなってスピードが落ちてでも、性能を犠牲にしても、そこそこの丈夫さやそこそこの衝撃への耐性、そこそこの振動吸収力、そこそこのグリップ力、そこそこのブレーキ力で、より安価で消費者に供給すること」を目的としています。
ママチャリは、多様性がほとんど無く、どれも同じような作りで、これといった特長も無く、大きな利点もなければ、大きな欠点もありません。
人間で例えると、クロスバイクが長所と短所が混在している「スポーツ選手」や「芸能人」なら、ママチャリは、これといった長所も短所も無い「公務員」といったところでしょうか。
ママチャリは、機種自体は豊富にありますが、特長に大差は無く、生産地(生産国)による金額の違い(中国製など)ぐらいで、それぞれの人に合った、多様なニーズには対応できません。
逆に、ママチャリを求めている人は、あまり自転車に大きなこだわりや興味は無く、「普通に乗れればいいや」という思いなのでしょう。